私たち人間には生涯にわたって行う呼吸(第一次呼吸メカニズムと第二次呼吸メカニズム)があります。
第一次呼吸メカニズム
第二次呼吸メカニズム
二次呼吸は身体の酸素と二酸化炭素のガス交換を行うとても重要な役割を担いますが、実はこの二次呼吸も生命活動に深く関わる第一次呼吸によっておこる基本的な身体全体の活動の一部です。
人間の身体に起こる数々の不調の根本原因は身体に降りかかる様々なダメージによって発生する「第一次呼吸の乱れ」による自然治癒力系の低下によって始まります。
身体が健康な状態とは?
第一次呼吸メカニズムが正常に働いていると…
第一次呼吸(自然治癒力)を乱す3つのダメージ
①身体的ダメージ
【大きい身体的ダメージ】
ケガ、転倒、交通事故、手術、出産、重いものを持つ、大病、感染症、基礎疾患
【小さい身体的ダメージ】
悪い姿勢、座り過ぎ、パソコン、スマートフォン、睡眠不足、片噛み癖、合わない机・椅子、身体の酷使、合わない靴、気温、気圧、湿度、騒音悪臭
②感情・思考的ダメージ
心配事、考え過ぎ、悲しみ、いやな感情、悲しい出来事、ショックな出来事、怒り、時間に追われる、ネガティブな考え方、ネガティブなニュースや情報
③栄養・毒素ダメージ
偏食、添加物、喫煙、アルコール、カフェイン、水分不足、暴飲暴食、早食い、薬品の長期使用、食事環境
ダメージによって始まる身体のねじれ・ズレ・機能低下
①最初に起こる脊髄硬膜のねじれ
3つのダメージが大きすぎた場合、または身体が対処・適応しきれなくなった時に最初に問題を起こすのが脊髄硬膜。脊髄硬膜に緊張・ねじれが発生し第一次呼吸メカニズムが乱れます。
生命活動の根源となる第一次呼吸が乱れる訳ですからこの時点で本来働くはずの自然治癒力が低下し始めます。
②ねじれ始める後頭骨・仙骨
次に脊髄硬膜の緊張・ねじれに引っ張られることで後頭骨・仙骨も同時にねじれが発生し、神経を正常に働かせるための脳脊髄液の還流が滞ります。
③ズレ始める背骨・骨盤・全身の骨格
後頭骨・仙骨をねじれたままにしておくと、代償作用により頸椎・骨盤に歪み(メジャーサブラクセーション)が生じ始めます。更にその歪みの代償作用の影響が他の背骨や腕や足の関節(マイナーサブラクセーション)に及びます。
※サブラクセーション:背骨・骨盤のズレによって起こる神経の流れが悪くなっている部分
④低下し始める身体の各機能
そして、ここまでの状態になると、全身に及ぶ神経系・骨格系・筋肉・血流・リンパ・呼吸・内臓系の機能低下が起こり始めます。
そして、この機能異常が重なることで「痛み」「しびれ」「動きの悪さ」「不定愁訴」として体にシグナルを出します。
自然治癒力の低下を放置すると出てくる身体のシグナル
ここまでをまとめると、
- 3つのストレスによって脊髄硬膜がねじれて身体の自然治癒力が低下する
- 脊髄硬膜のねじれの影響で後頭骨・骨盤もねじれる
- その代償作用による背骨や骨盤のズレる
- 更なる代償作用によって各関節がズレる
- その影響により身体の各機能が低下する
その結果、身体は異常が起きたことを知らせるシグナルを出します。
それが皆さんを苦しめる症状です。